①急性の痛みに効く漢方②血流の悪さによる痛みの漢方薬③経絡の流れを良くして痛みを取る漢方3種類を5日から10日分で楽になる方が多いです。①は去杖湯とも言われていて良く使われる痛み止めです。
ぎっくり腰になるのはちょっとしたきっかけからですが、それは最後の引き金に過ぎなくて、それまでに溜まっていた体への無理が原因です。疲れをためない、血流を良くするためにワオーキングなどの運動を続ける、冷やさないなどの注意が必要です。
良くなってからも気を付けて、繰り返さないように過ごして頂ければと思います。
ぎっくり腰のように急性ではなくても、ずっと続く腰の痛みも原因は同じなので、血流の悪さからの痛みの漢方が基本です。
これは、「体中を流れる十二経絡(「気」「血」が流れる道路のようなもの)の流れを良くし」、「軟骨修復作用」のある生薬や、「直すための栄養」となる生薬、「鎮痛」の生薬などで構成されています。「朝起きた時が特に痛い」「同じ姿勢の後が痛い」などは血流の悪さから来ています。
「忙しいときに痛くなる」「疲れると痛む」は「虚労」なので、疲れを取り直す力を高める漢方を併用します。
慢性の痛みには、「五つの原因に対応する漢方」を併用することが多いです。
また、筋肉が固くなって伸び縮みができなくなっているために、屈伸の負担が全て腰にかかってしまうことが原因と考えられるので、無理をしない範囲で、太ももの後ろの筋肉を柔らかくするストレッチもお勧めしています。このストレッチをその場でしてもらうと腰痛持ちの方は、やはり筋肉が固くなっていることがわかります。腰痛を繰り返さないために、ストレッチはとても大事なのではないかと思います。
「赤い」のは患部で炎症が起こっているサインなので炎症を鎮める生薬と、水の滞りによる「腫れ」を引かせるために利水の生薬の配合漢方を使います。
漢方の不思議な所は、「赤くて腫れている」症状の場合、皮膚症状でも関節などの症状でも、症状が起きている原因に対応するので、使う漢方は同じになることです。
この場合も血流改善の漢方は、治りを早めるので併用することが多いです。
腎精とは生きる力・エネルギー。腎は成長や生殖、老化を司ると言われいます。
最強の補腎剤である鹿茸は、雄鹿の角化していない幼角のことで、髄を補い、血を養い、陽を益し、筋を強くします。骨粗鬆予防や足腰の痛みで続けられる方が多いです。
(症例)Aさんは60代後半の女性。冬の終わりに足の付け根やひざの不調を訴えられ、歩き方も80代の人のようで、階段の上り下りに苦労されていました。鹿茸の漢方と血流を良くする漢方を続けるうちに、足の運びが楽になり、数か月後には普通の歩き方に戻り、今は再発予防にウオーキングを続けられるまでに快復しました。鹿茸は、骨を強くすると共に、軟骨修復作用もあると言われるので、総合して足腰が強くなられたのだと思います。
骨は、適度な衝撃を受けることで強さを増すと言います。だから無理のない範囲で軽くジャンプするなどして、自分で骨を強くすることも大事だと思います。
年を重ねたら、面倒がらずに自分のメンテナンスをこまめに続けたいものですね。